箱根－復路

そこには予想もつかないドラマが待っていた。

駒澤でも順天堂でもなく、亜細亜の優勝･･･誰が予想したでしょう？
予定が狂うのはオレじゃない。
番狂わせがおもしろい。
そんなせりふが頭を駆け巡る中、最後に応援していたのは城西大。

城西が初出場した頃から観始めているので、なんとなく気になる存在だった。
出場はするものの、シード争いには遠く及ばない、そんな城西が区間賞争いに食い込もうとしていた。
それもひとりじゃない。
カメラは上位チームや早稲田しか映さないから他の学生の走りはほとんど見ることができない。
そこにどんなドラマがあったのだろう？
１０区、城西がシード争いに入ってきたとき、反射的にＴＶに向って叫んでいた。
結果はわずか１０秒の差でシード落ち。
昨年、早稲田が２２秒の差でシード権を逃した。
さらにその半分の差で逃したたった一つの順位はとても重いものだと思う。
ゴールに歓喜する亜細亜。
ゴールに泣き崩れる様々な大学の選手たち。
どちらにも、涙があふれた。
感動をありがとう。
来年、また新しいドラマで魅せてくれると信じている。