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名器も・・・ [芸術?]

昨日、天満敦子さんのヴァイオリンコンサートに友人T嬢と行ってきました。
ヴァイオリンコンサートに行くこと自体何年ぶり?!(何十年ぶり?!)

そもそも、ヴァイオリンは大好き!
というより、ヴァイオリンしか好きじゃないに近い・・・かも。
でも、クラシックコンサートって、なかなか一緒に行ってくれるお友達がいなくて、しかも、ちょっと高いし・・・
(宝塚よりよっぽど安いんだけど・・・汗)
それに、ヴァイオリンは好きだけど、誰が好き!とか、この人のこれがいいのよ!とか、薀蓄を語れるほど精通してるわけじゃない。
(そんなことをCD売ってるとこで喋ってたら販売していた方に笑われた)
まして、曲目に至っては曲は知ってるけどタイトルは知らないとか、タイトル知ってるけどどんな曲だっけ?とか、ようするにその程度なんです。

でも!
指定席¥2,000
天満敦子氏
ストラディヴァリウス
って聴いたら、どんなおバカでも、ちょっとでもヴァイオリンが好きだと言い切るくらいのやつなら、行くしかないでしょう!?
かの名器が、かの著名人が、たった二千円で聴けちゃうんですよ!
そうなったら、ひとりだって行かなきゃ!って思っちゃいますよね。

そして、最初に誘った友人には振られちゃったんだけど、平日の夜だし、遠いしムリかなぁって思ってたT嬢は同じような(?)理由↑で(?)一緒に行ってくれることになりました。

となると、チケを買わねば!と行動を起こしたわけですが、クラッシックコンサートはやはり聴くものですから、前の席より、真ん中の席だよね、と思って、少々後方の真ん中ブロック通路側を購入。
しかし、これがとんだ大失態になるなんて、誰が想像したでしょう!?

開演30分前にはロビーで腹ごしらえをしていた私たち。
行き交う人の会話を聞くともなしに聞いたり、関係ない話に花を咲かせたりしてたわけですが、某ご婦人がお連れの方に「ここって音響悪いんだよね」と言っているのが耳に飛び込んできた。
確かに、会場はだいぶ古い建物で、音も響かなそうな雰囲気ではあった。

しかし!

まさか、あんなにひどいなんて・・・・
二千円だから文句言えないのかもしれないけど、あんまりだった・・・

伴奏のグランドピアノは客席側に開いているから音が飛んでくるんだけど、肝心のヴァイオリンが・・・
ピアノに音は掻き消されるは、軽快に弾くリズムは遅れて次の音と一緒になっちゃうは、ステージにくぐもってぼわんとした音しか聞こえないは・・・
せっかくの名器が・・・
せっかくの名手が・・・
せっかくの音楽が・・・

それでも、二千円以上の価値はあったとは思うけど、やっぱり、納得できない。

来年、また来てくださるそうなので、その時こそちゃんと聴きたい!
会場も県内では立派なコンサートホールだし、なんとしても行く!
そう、心に固く誓って会場を後にしました。


さて、今回の演目は、
 バッハ / アダージョ
 マスネ / タイスの瞑想曲(歌劇『タイス』より)
 エルガー / 愛のあいさつ
 クライスラー / 愛の悲しみ
 モノー / 小林亜星編:愛の賛歌
 ファーマー / 『ホーム・スウィート・ホーム』の主題による変奏曲
 サラサーテ / ツィゴイネルワイゼン
 フランク / ヴァイオリン・ソナタ イ短調
 和田薫 / 独奏ヴァイオリンのための譚歌
 ポルムベスク / 望郷のバラード
 他

さて、何曲知ってますか?
少なくとも3曲以上は大抵の人が知ってます。
私も6曲は知ってました。
しかし、タイトルと一致したのはたった3曲・・・(汗

個人的にはドラマティックな曲や、咽び泣くような哀愁のある音楽が好きなので(ヴァイオリンに関してはですけど)、クライスラーの愛の悲しみとポルムベスクの望郷のバラードが好きです。
と同時に、天満さんにもそういう曲の方が合ってるんじゃないのかな?なんて思いました。

バッハってピアノ曲しか知らなかったけど、ヴァイオリンのための音楽もあったんですねぇ・・・ ちょっとびっくり。
太古の昔、吹奏楽部に席を置いていたT嬢も知らなかったらしいから、私が知らなくても、大して恥ずかしいことじゃないんじゃないかと思ってます(^^ゞ

音楽聴くだけなんで、見えなくてもいいかな・・・と思って眼鏡も持たずに行ったのですが、ものの見事に顔が見えなかった(笑)
目と鼻と口があるらしいってことはなんとなく分かるんだけど、表情も何もあったもんじゃない。
ちょっと、失敗だったかな・・・と反省。

でも、動作はちゃんとわかる。

私、ヴァイオリンて弓で弾くんだと思ってたんです。(いや、実際そうなんだろうけど)
でも、違うんですね!
あんなに手首のスナップが必要だったなんて知りませんでした。
うまく言えないんだけど、なんていうのか、ロボットダンスをしているかのようにクイックイって動くの。
身体全体と、腕、手首、筋肉使ってます!って感じ。
演奏って、ある意味スポーツなのかもって思ってしまいました。
動きは優雅なんだけど、たぶん、汗だらだらなんだろうなぁ・・・
ダンスしてるみたい。
遠目の乱視で見てるから、はっきり分かるわけじゃないんだけど、そんな風に見えました。

クラシックというと眠くなるって言う人がよくいます。
私はそれでもいいんじゃないかって思うんです。
音楽って「音を楽しむ」って書くんだから、その人なりに楽しめればいいと思うんです。
クラシックを聴いて眠れるって言うことは、気持ちよくって安らげるってことじゃないかしら?
リラックスして音に耳を傾けているうちに夢の中に入ってしまう。
起きたときは身体が軽くなって「あ~スッキリした!」って思えたら、それはそれでいい音楽だったってことじゃないかと思うんです。
地を這う音楽やヘビメタ聴いて安らかな眠りにつける人は、そうそういないはず。
ヘビメタ聴いてヘッドバンキングしてストレス発散するのも、クラッシック聴いて気持ちよくなって眠るのも一緒じゃないでしょうかね。
こういう考え方ってヘンですか?

音を聞いていると、時々、いろんな空想が浮かぶことがあります。
昨日のコンサートでも、そんなシーンがありました。
ひとつは、南国の別荘で別れの最後の日を惜しむ恋人同士のシーン。
それから、これは刷り込みなんですが、戦争に借り出された兵士たちが帰れるはずもない故郷に思いを寄せるシーン。
そして、なぜか琵琶法師が語る平家物語のようなシーン。
たぶん、どれもそんなことをイメージして作られていないはず。
特に、平家物語はありえないでしょう(苦笑)
10人人がいれば10通りの楽しみ方があるんでしょうね。
あの会場にいた人たちは、何を思い描いて聴いていたんでしょう。

久々に、心の洗濯ができた一日でした。


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